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なぜ、掃除をするのでしょうか?

普段の生活ではあまり考えないことかもしれません。
「散らかっていると落ち着かない」
「とにかく、汚れている状態がイヤ」

家の掃除をする場合についていえば、それは料理や洗濯といった他の家事と同じように、あたりまえのこととして取り組んでいるのではないでしょうか。

では、アパートやマンションの共用(共有)部分の清掃、またオフィスや会社の清掃についてはいかがでしょうか。

これらの掃除は何のために行っているのでしょう。

 

「予防」のための清掃
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アパートやマンションの共有(共用)部分の清掃については、大きくは2つの目的があるのではないでしょうか。

 

①建物の美観を維持し、居住者の快適な生活環境を保つため

エントランスや通路・階段といった場所は、居住者の専有スペースではないにしろ、キレイに維持されていることに越したことはありません。

共有(共用)部分は居住者にとって生活空間の一部ですから、汚れていたり、ゴミが散らかっていたりするのでは、いい状態とはいえません。


②予防のため

例えば、ゴミが散乱している状態をそのまま放置しておくと、そこにはさらにゴミが増えていきます。「どうせ誰も注意を払っていないのだから」という気持ちを誘い、ますますゴミが捨てられていきます。

一方、清掃が行き届き、いつもキレイに維持されている空間では、簡単にゴミは捨てられません。そのような場ではなんとなく自制心が働いたり、周囲の目を意識したりします。ディズニーランドがそのいい例ですね。

きちんとキレイに掃除をしておくことで、キレイを保つ。上手く表現できませんが、ゴミがゴミを呼ぶとすれば、キレイはキレイを呼びます。

さらに予防ということでいえば、常に清掃が行き届いている状態というのは「防犯」にもつながります。
「常に清掃をしている誰か」の存在を感じさせますから、いたずらや不法行為を遠ざけます。

実際にあったことですが、犯罪の温床といわれていたかつてのニューヨークの地下鉄で、凶悪犯罪を防ぎ治安を回復させるためにとった1番はじめの行動は「落書き消し」だったようです。

「ここは無法地帯じゃないぞ。誰かが常に目を光らせているぞ」という警告を「落書き消し」によって発したのです。



「キレイ」のメリット
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オフィスや会社の掃除ということでいえば、生産性を向上させるため、ということもあるかと思います。

実際に、整理・整頓・清潔・清掃の4Sを実施することで、労働災害の発生を抑え、生産性の向上を目指す、という取り組みもあります。工場や倉庫にいくと、よくこの「4S」を目にします。

また「清掃」を社内教育の大事な柱として取り入れている会社も少なくはありません。
イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんや、ホンダクリオ新神奈川社長の相沢賢二さんが有名ですね。



「清掃する」という行為そのものもそうですが、「清掃されている」という状態がもたらすメリットは少なくありません。

・キレイに使おう、という意識が芽生え、一定の秩序がもたらされる

・小さな変化(異変・異常)にも気がつきやすくなる

・家や建物、設備や物の寿命が延びる

・様々なトラブルの予防になる

・心地よさ・安心感が得られる


「汚れているところをキレイにする」というところから、「清掃されている状態を維持する」にシフトすることで、清掃の効果も広がりをみせます。

「目的」というとちょっと硬いですが、どうせ掃除するならば、様々な効果を期待したほうが、頑張る気も起きますね!