Pont1 | 清掃方法の確認 |
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アパートやマンション、そしてオフィスなどでは、衛生管理のためにどのような方法がとられているのでしょうか。業者に委託する場合についてみていきます。
一般的には次の2つのアプローチで清掃していきます。 日常清掃と定期清掃です。
日常清掃は、文字どおり、日常的に行う掃除です。
毎日あるいは2〜3日に1回のペースで行われるのが一般的です。
内容は主に、いわゆる「掃き・拭き」の清掃です。
アパートやマンションの場合は、
オフィスの場合は、
日常清掃が「掃き・拭き」の掃除だとすれば、定期清掃は「磨き・洗い」の掃除といえるかもしれません。
例えば、
清掃の周期でいえば数ヶ月に1回、半年に1回、年に1回。エアコンなどであれば、数年に1回ということもあります。
日常清掃では補いきれない汚れや、日常的な清掃が特に必要とされない場所・設備を集中的・徹底的に清掃します。
日常清掃は毎日行われるに越したことはないですが、実際これが行われているのは比較的規模の大きい、ビル・マンション・会社に限られます。
アパートや小規模のマンション・ビルでは、入居者(使用者)の数も多くはないですから、汚れの進行もゆるやかです。
このようなところでは日常清掃に準じるものとして、巡回清掃が取り入れられることもあります。
主には「掃き・拭き」の掃除なのですが、日常清掃とは違い、週に数回、月に数回といったペースで清掃員が巡回・清掃します。
日常清掃・巡回清掃・定期清掃のそれぞれを組み合わせた場合、概ね次のようなパターンになります。
巡回清掃 ― 定期清掃
日常清掃のみ(定期清掃は行わない。大掛かりな清掃は必要に応じて、随時発注する)
巡回清掃のみ(定期清掃は行わない。大掛かりな清掃は必要に応じて、随時発注する)
定期清掃のみ(日常的な清掃は自らが行う)
規模の大きいマンションですと、①、③。
アパート・規模の小さいマンションですと、②、④、⑤。
コストが高いのが①。
コストが低いのが④、あるいは⑤
といえるでしょうか。
この他にも「特別清掃」と呼ばれるものもあります。
1年に1回あるいは数年に1回といったペースで、高所のガラス清掃やエアコン清掃など各部位の大掃除をするものです。
巡回清掃や特別清掃については業者によってその呼び名がまちまちで明確な定義はありませんが、考え方としては、日常的な「掃き・拭き」の掃除と定期的な「磨き・洗い」の掃除をどの程度・どのペースで組み合わせるかがポイントになってきます。
Pont2 | 業者への要望をまとめる |
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清掃を業者に外注するにあたっては、まず「業者にどのような清掃を期待しているのか」を明確にします。
これまでの経緯を踏まえて、どのような清掃が必要になるでしょうか?
また自らの関わりは、「自らも清掃する」「自らは清掃しない」のどちらになるでしょうか。
いずれかによって、業者に依頼する内容も異なってきます。
自らも清掃する、という方は、業者に依頼する清掃内容について、ある程度はっきりしているものと思います。
アパート・マンションであれば数ヶ月おきの水洗い、オフィスであれば、定期的な床のメンテナンス(ワックス、カーペット洗浄)やトイレの清掃等々。
どれくらいの頻度で行うかが難しいところですが、これについては、業者側の意見も参考にしながら判断していきます。
あらかじめ定期清掃の頻度を決めてしまうのではなく、必要に応じてその都度発注するということでもいいかと思います。
ただ一般的にですが、「また必要な時に頼むよ」というよりは、「年に○回のペースで頼むよ」というほうが、業者側からすれば、1回あたりの清掃料金を抑えて見積額を算出することができます。
それに業者としては「数ヵ月後に『再び自分達が』清掃に入る」ということがわかっていれば、いい加減な仕事はしませんし、できません。
例えばアパートやマンションが遠方にあり、異常の点検も含めて清掃をしてもらいたい、ということであれば、2週間に1度の清掃よりも1週間に1度のほうが安心です。
またゴミの分別が心配ということであれば、ゴミの収集日にあわせて清掃のペースを決める方法もあります。
マンションでもオフィスでも、日常清掃を委託しようとするのであれば、
清掃してほしいのか。
また、週・あるいは月に何回くらいの清掃が望ましいのか。
これらをある程度はっきりさせておきます。
委託先への要望があれば、それはどういうものなのか、あらかじめ確認しておきます。
はじめから業者に「任せっきり」にしないほうが無難です。
「相手もプロだからそれなりにやってくれるだろう」
と思っていても、「それなり」の基準は、業者によってまちまちですし、実際に清掃を行う人によってもまちまちです。
また業者も売上を見込みたいですから、例えば、清掃回数は少ないよりも多いに越したことはありません。
それゆえ、業者任せにしてしまうと、必要以上の清掃メニュー・スケジュールが組まれてしまうこともありえます。
判断が難しい部分もありますが、必要な部分を必要な範囲(ペース)で清掃するほうが、依頼する側にとっても、現場に立つ清掃員にとっても、いいに違いありません。
Pont3 | 外注先の選定 |
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清掃を外部に委託する場合、一般的には、次のような流れで清掃業務が委託されます。
①オーナー(大家さん)⇒ 業者
②オーナー(大家さん)⇒ 不動産管理会社 ⇒ 業者
①マンション管理組合 ⇒ 業者
②マンション管理組合 ⇒ 系列の管理会社 ⇒ 業者
①オフィス・会社 ⇒ 業者
②オフィス・会社 ⇒ 管理会社 ⇒ 業者
②の場合、次のような例も少なくありません。
間に入る業者の数が多いほど、要望・意図が伝わりにくくなり、また、伝わるスピードも遅くなります。
また、コストという点でも、中間業者の数が多いほど、依頼主の負担は膨らみます。
それなりの負担をしているからといって、それなりのことが仕事で返ってくるかといえば、必ずしもそうとは限りません。
払う側である依頼主は、「これだけ払っているのに」と思いっていても、末端の清掃業者にしてみれば、「こんなに安い料金でやっているのだから」という気持ちで清掃をしている場合があるかもしれません。
末端業者にしてみれば、価格交渉をすることもできず、中間業者の言い値で請け負わざるをえない現実もあります。
一件あたりの清掃単価が低いとなれば、数多くの清掃現場を「こなす」ことで帳尻を合わせようとしますから、清掃の質はどこかに置き去りにされます。
Pont4 | 外注コストの確認 |
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清掃を外注するとどれくらいの料金がかかるのでしょうか。
これは依頼する側にとって一番の関心ごとともえいるのではないかと思います。
まず、参考までに一例を載せてみます。
※あくまで「一例」で、業界の標準や平均ということではありません。
【清掃内容】 建物内外の掃き掃除、エントランス部分の清掃、ゴミ集積所の整理等
【清掃回数】 週3回(月12回)、毎回1時間の清掃
【料 金】 36,000円/月額
この例ですと、1時間あたりの清掃料金は3000円です。
1時間あたりの料金は、契約作業時間が長くなるほど割安になる傾向があります。
それが次の例)2です。
【清掃内容】通路や階段の掃除機がけ、エントランス部分の清掃、トイレの清掃
【清掃回数】週5回(月20回)、毎回2時間の清掃
【料 金】80,000円/月額
この例ですと、1時間あたりの清掃料金は2000円です。
なお、業者によって、清掃に入る時間帯によってそれぞれ異なる料金設定をしている場合もあります。
【清掃内容】通路や階段、エントランスの床洗浄(ポリッシャーがけ)
【料 金】30,000円
この例では、通路・階段・エントランスの床面積から料金を算出しています。なお、1㎡が150円の単価になっています。
清掃面積が広いほど平米あたりの単価が安くなる傾向があります。
また、定期清掃の間隔が短いほど、単価が安くなる傾向があります。
【清掃内容】床(Pタイル)の洗浄およびワックスがけ
【料 金】30,000円
この例も、床の平米数から料金を算出しています。1㎡が単価300円になっています。
【清掃内容】建物内外の掃き掃除、エントランス部分の清掃、ゴミ集積所の整理等
【清掃回数】週1回(月4回)、毎回1時間の清掃
【料 金】18,000円/月額
この例では、世帯数から料金を算出しています。1世帯あたりを300円に設定しています。
世帯数が多いほど世帯あたりの単価が安くなる傾向があります。
また、巡回の間隔が短いほど、単価が安くなる傾向があります。
それぞれ、一定基準の料金設定がなされているとしても、清掃の内容・範囲、建物内・敷地内の状況などにより、それぞれ条件が異なりますから、実際の正確な清掃料金については、やはり見積りが必要となるでしょう。
「ムダな清掃」を省き、清掃内容をスリム化する取り組みが求められます。
清掃の目的は必ずしも「時間をかけること」「決められた清掃内容を忠実に守ること」ではありません。
ただし、「効率」一辺倒になってしまうのも、問題を呼び込む原因になりかねませんから注意が必要です。
単に清掃時間を短くし、「安かろう、悪かろう」で終わらせないためには、業者側の工夫と努力、そして清掃への目的意識が欠かせません。
Pont5 | 清掃を依頼するときの注意点 |
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繰り返しになりますが、業者を選ぶにあたっては、
清掃してほしいのか。
また、週・あるいは月(年)に何回くらいの清掃が望ましいのかを明確にしておきます。
例えば会社やオフィスであれば、業者に対して次のようなことを伝えられるようにしておきます。
Pont6 | トラブル事例(起こりえる問題) |
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事例1 | ちゃんとやっていない |
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事例2 | クレームをいっても改善されない |
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事例3 | 要望が伝わらない |
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事例4 | 報告がない |
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事例5 | 近隣から苦情がくる |
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事例6 | 担当者(清掃員)がよく変わる |
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事例7 | 作業態度に問題がある。 |
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事例8 | 約束を守らない |
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事例9 | 物品を破損させる |
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これらの問題はどうして起こるのでしょう。
ひとつは、清掃員のやる気・取り組む姿勢の問題です。
資質の問題、ということもあるかもしれませんが、やる気さえあれば、資質はカバーできるはずです。もちろん、会社の体質の問題もあります。
会社そのものの取り組む姿勢に問題があれば、個々の清掃現場でそれがトラブルとなって表れます。
プロの専門業者に任せておけば大丈夫、と思いますが、清掃の技術は確かにプロであっても、サービスの品質までプロであるとはいいきれません。
その会社が何を大切にしているのか。
見分けるのは難しいかもしれませんが、依頼する側としては、おろそかにできない部分でもあります。
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